スクラップブッキング協会認定マスター講師増谷紀代香さんから、福岡市で開催された「We Love Scrapbooking in 福岡2011」のイベントレポートをいただきました。
今年で2年目となる福岡でのSBフェア
企業が中心となり開催していたSBフェアから、講師主催へと様変わりし、今年で2年目となる福岡でのSBフェアを、6月3日(金)、4日(土)に開催致しました。
去年よりも多い出展社の方々と、今年は九州以外からも12インチ作品が集まり、力作ぞろいの作品と、熱いスクラッパーが集まり、フェアを大いに盛り上げていただきました。
チャリティイベント
今年は、会場を福岡市南区の男女共同参画推進センター「アミカス」に決め、ホールでゆっくりお買い物や体験をしていただき、企業によるセミナーと子連れOKセミナーを別室で実施しよう、昨年好評だった作品展も範囲を広げて実施しようという大筋を立て、実行委員会を始動し始めました。
そんな折、あの東日本大震災が起こりました。未曾有の大地震で、東北地方との太平洋沿岸部に壊滅的な被害をもたらし、福島第一原子力発電所の爆発事故により、今までに見たことのないような映像が、連日報道され、耳を疑う死者の数に心が凍りつきました。世の中が、自粛ムード一色になり、実行委員の活動もそれを期に止まってしまいました。
でも、何も被害のなかった福岡だからこそできることがある、スクラップブッキングを通して何かできることがあるのではないか、少しでも被災者の方のお役に立ちたいという気持ちから、チャリティイベントをしようという声が上がりました。
4月9日の市内唐人町でのプレイベントを皮切りに、糟屋郡の文具館トリアス久山店と当日のアミカスでチャリティイベントを実施しました。6インチの体験キットを作り、来場者の方に体験してもらい、その体験料を義援金として寄付させていただいたのですが、6インチのキットは、もちろん講師による手作りです。実行委員だけではなく、講師の皆さんに声をかけ、遠方よりキットを送っていただいたり、小さいお子様がいらっしゃるのにたくさんのキットを作っていただきました。
そのお陰で多くの方に体験していただき、温かいお気持ちをたくさん預かり、西日本新聞社を通じて赤十字に寄付させていただくことができました。
多くの方のご協力によって
福岡SBフェアは、企業様のご支援ご協力と、講師がボランティアで企画運営しています。だからこそ、出来ることがあるのかもしれません。実行委員だけでなく、講師の皆様が仕事の合間や子育てをしながら、家事の合間に頑張って準備し、プレイベントのための会場設営、作品搬入搬出や、キットを作成したり、当日の係を分担したり…、上げ出したらきりがありません。講師の皆様とご家族の協力がなくては成し遂げられないことばかりだったと、改めて痛感いたしました。
スクラップブッキングの輪
自分たちが目指すものは、スクラップブッキングの輪を広げることです。フェア当日だけでは成し得ません。プレイベントとして実施したフリマやワークショップ、巡回作品展を実施したからこそ、スクラップブッキングの作品を生で見て、体験することによってスクラップブッキングの温かさを五感で感じていただき、少しでも多くの方に興味を持ってもらえる場所が提供できたのではないかと思っております。
また、講師同士の輪も広がり、日頃は、活動拠点もそれぞれですが、顔を合わせ意見交換することにより、良い刺激を受け今後の活動に生かしていける活力になりました。
今後も皆さんのお力で、スクラップの輪が広がることを心より願っております。次回は、どのような形で皆様とお会いできるか、今から楽しみです。ご協力いただいた関係者の皆様に、心よりお礼申し上げ「We Love Scrapbookig in 福岡 2011」の報告レポートとさせていただきます。